夏至の向こうに
まだ 知らない夏
夏至の向こうに
まだ 知らない夏
娘の散髪
リクエストの髪型が斬新で念を押すが
それでいいと言うので切ってみる。
とてもいいね
こどもはいつだって痛快で柔軟
うらやましくなって
鋏を入れる。
後ろなんて見えないから切りすぎる。
どうしようかと思っていたら
大きな息子がバリカンを入れてくれた。
さっぱりと
散髪日和
うぶごえ
人としてうまれたわたしたちの
はじめの声がそこにあった
まだ 個は内包されたまま
どこで生まれても、どんな性に生まれても
生きることのなかった声を聴き
いのちのはじまる声を聴く
ひかりのなかに