冬の静けさ
頬杖ついて 春風を待つ日々のはじまり
外は寒く 心あたたか
冬の静けさ
頬杖ついて 春風を待つ日々のはじまり
外は寒く 心あたたか
ボリビアのバスの中で 隣に座った人が言う
娘を理解できないの
チベットの乾いた家の前
洗濯する母親のそばから離れないこども
人の営みは 変わらず
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この世で、人はほんの短い時間を、
土の上で過ごすだけにすぎない。
仕事をして、愛して、眠って、
ひょいと、ある日、姿を消すのだ。
人は、おおきな樹のなかに。
アメージングツリー 長田弘 より
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