
朗読
ぶつぶつ
もぐもぐ もぐもぐ
言葉を食べる
ぬるっとした感情をいったん置いて
そのうちやってくる
かもしれない
あ
おいし
という瞬間のために

朗読
ぶつぶつ
もぐもぐ もぐもぐ
言葉を食べる
ぬるっとした感情をいったん置いて
そのうちやってくる
かもしれない
あ
おいし
という瞬間のために

世界が静けさをとりもどしてゆく
白い雨
糸のように

色褪せたカーテンと秋の光は
きっとなかよし

水面の青
空の青よりも深く

静寂に沈む 小さな祈り

冷たい床に寝ていた猫が
ソファーにまるまった日
秋が 一歩すすんだ

おはよう 朝
近くで鳥が鳴いてる
猫が それを目で追う
細いひげ 光ってる
いつもの朝
手を止めると
美しいものが そこにも ここにも
転がってる 聴こえてくる
でも 立ち止まらないと
ささやかすぎて拾えない
額に映り込む 朝のひかり
こどもの小さな温かい手
猫の足音
白く揺れるやかんの湯気
ちいさく
ふるふると
心をゆらすものたち
ささやかなものが 日々を支える

歩いてきた道
足へのいたわり